【香港で日曜日に現れるピクニック集団!?———Maids in HK?】

香港に来る前から「絶対やる!」と決めてたピクニック集団へのインタビュー。

毎週日曜日なると、香港では街中のあちらこちらにピクニック集団をみかけます。そんなピクニック集団の中でもCentral駅の近くにあるHSBCという銀行の近くの人たちにアプローチしてみました。

HSBCの大きな銀行の建物の下では、全校朝会並みに多くの人が座り込んでいます。なにも知らずにみているとデモでもあるのかなと思いますが、よくみるとかなり楽しそうなんです。私は一緒にピクニックするかどうかをかなり真剣に考えました。

このピクニックで何をしているのかというと、ご飯を持ち寄って食べたり、刺繍をしたり、髪の毛を結びあったり。。。他にも小さなネイルサロンが開かれて、おめかしをして日曜ショッピングに出かける人や、ピクニックをしているなか歩いてスーツケースを売るおじちゃんから買い物を始める人がいます。そんなピクニック集団の9.5割が女性です。この女性たちは何者なんでしょうか?

 

f:id:summer2017:20170807231744j:plain

 

このピクニックをしている人たちは住み込みで働く、ハウスキーパー・ベビーシッターです。彼女たちは他の国から香港に出稼ぎにきた家政婦さん。私が行ったCentral駅では主にフィリピン人が集まっており、Cause way bay駅といった他の駅ではインドネシア人が多いそうです。そんな彼女たちは月曜日から土曜日まで住み込みで働き、自分の担当によって家事/・子供の面倒を手際よくこなします。そして明るくて元気な性格の持ち主でもあります。

 

f:id:summer2017:20170807231750j:plain

 

その日、インタビューしようと思って来たものの、やはりビビりました。彼女たちもなんだか知らない人がやってきて話聞いていいですか?といわれるものだから驚き半分照れ半分で、最初はお互いぎこちなかったです。ですが、話しているとだんだん楽しくなって、色々話してくれました。

 

最初に話をしたフィリピーナは、「こうやって銀行の建物の下にいるのは、私たちの休みである日曜日と祝日だけ。住み込みで働いている雇い主によって違うのだけれど、家にいることをよく思わない人の場合は早朝にここに来るの。家にいることが大丈夫だと考える雇い主の下で働いている私は、いつも午後にここに来るかしら。香港はよく雨が降るから、この屋根のある銀行の建物はあつまるのにいいスポットなのよ。公園でいつも集まってる人は大変よね。だって雨降ったら場所変えて、場所取りして、そのあとやっとのんびりゆっくりできるから。もしもあなたも加わりたいならここに来なさい。」といいながらビスケットいる?とお菓子を分けてくれました。

 

次に話をしたのは、友達と待ち合わせをするために待っていたほかのフィリピーナ。「フィリピンにいると、一家族を養う十分な収入が得られないから私人で香港に来て働いているの。今年で8年目になるけれど、周りにいる少し年をとった人たちはもっと長くいるの。香港に来たときは誰も知らなかったけど、こうやって毎週日曜日に集まっていくうちに家族みたいに出稼ぎに来ている人同士がものすごく仲良くなるの。日曜日だけフィリピンの家に帰ったような気持ちになるのよね。」と話して、多くの人で賑わう香港のショッピングモールに出かけていきました。

 

他にも、「私の家族の中で働いているのは私だけなの。旦那は働いていなくて、両親も働いていないの。私がすべてを背負っている感じ。結構つらい時もあるけれど、雇い主がものすごくいい人でね。働いていて楽しいから頑張れるの。」という人もいました。

 

バックグラウンドもばらばら、働いている先の家族もばらばら。。。それでもフィリピンから香港にきて出稼ぎにきている共通点から自然と集まって日曜日にピクニックをしていることでお互いを高めあって、支えあって日々頑張っているみたいです。

 

f:id:summer2017:20170807231800j:plain

 

実はピクニック集団のうちの一人が私の家にいたことがあります。昔、香港に住んでいたときのことです。母親がどうしても外出しなければならず、当時赤ちゃんだった私を家においていくわけにいかないという理由から、何週かに1日ベビーシッターさんを雇っていました。親戚が近くに住んでいなかったために、メイドさんにお願いしたと両親から聞きました。なんだかメイドさんを雇うという感覚が新鮮で、いいことなのか悪いことなのかわからず、そもそもそのように判断することがあっているのかも分かりませんでした。このようにハウスキーパーやベビーシッターを雇うという日本にあまりないです。雇う雇われる関係に対してもやもやしたので、雇い主にも話を聞いてみたくなりました。もちろんこちらにもインタビューしてみました。

 

まず背景として、香港では共働きが多いのが特徴です。女性もかなり強く、会社の重要ポジションを女性が担っていることも少なくありません。日本よりも未婚率・離婚率が高いというデータもあるほど一人で生きる女性が多いのだとか。。。そんな香港では、家事・子育てはメイドさんのすることという考え方も稀ではありません。朝から晩まで働きに出ている女性に家事や子育てをする時間はなく、お金を払ってメイドさんを雇うことで補います。もちろんメイドをたくさん雇えるのは富裕層であるという事実はあります。すべての家がメイドさんを雇える訳ではありません。

 

縁があり行かせていただいたお家には4人のメイドさんがいました。どんどん奥から出てくるのでびっくりしました。。。香港の典型的なじょせいのようにそのおうちの奥さんはほとんど家にいませんが、仕事が休みな日曜日は子供と全力で遊びます。そのような環境でも子供も母親のことが大好きで、遊んでもらうことが本当に楽しいようでした。子供にとってメイドさんに面倒をみてもらうのと、母親に面倒を見てもらうというのは違う種類のことだと捉えているようで、子供の中でもメイドさんが生活の一部になっていることが目に見えました。

 

雇い主である人は、「メイドさんたちは家族よ。でも一線があるかな。出かけるときは連れていくときと、連れて行かないとき両方があるの。くっきりここまでというという一線はわからないけど、例えば祖父母から孫まで集まる家族の食事には連れて行かないけれど、お友達とのランチに子供を連れていくときは一緒に来てもらうわ。子供のベビーシッターをしてくれているフィリピーナはこれで6年目になるわ。本当に助かっているし、子供も大好きだからずっと働いてほしいなって思うの。でも子供が育つまでね。」

 

今回のインタビューを通して、メイドさんと雇い主の両方の意見が聞けて良かったと思います。というのも、メイドと聞くといい印象があまりないのが正直なところだったからです。気持ちよく働いている彼女たち、そしていい関係で彼女たちを雇っている人をみてほっこりしました。ですが、これも私がたまたま運がよく、メイドさんと雇い主さんともに気持ちよく働いている人達にあったということもあるのだとは思います。

 

ザ・香港の日曜日を観察してまた新しい一週間を迎えます。みなさんいい一週間を~。

赤坂に通う香港人のおっちゃんに会った話

赤坂に通う香港人のおっちゃんに会った。3日前くらいの夜の出来事。

赤坂って聞いたときにマック赤坂しか頭に出てこなかった私の地理の能力は置いといて...。

f:id:summer2017:20170722201351j:plain

私にはルームメイトが2人いる。そのうちの1人の誕生日の夜の出来事。

バースデーガールの希望はぜったいというルール通りに、彼女のリクエスト「夜中にマッサージしに行こう!」に付き合った。

店に入るとまずオーナーが出てきて、「3人ね。ちょうど3人しかマッサージする従業員いないんだよ。君たちラッキーだね!」と言うところから会話が始まる。

→いやいや。むちゃくちゃバックに人待機しとるやん。3人しかいないってうそやろ。

 

「みんな従業員帰っちゃったから足マッサージしかできないけどいい?」

→まって。足マッサージじゃないのやってもらってる人そこにおるけど。

「はい、ここ座って待っててね~」

→この流れにいろいろ思うことはあったけど、かなり心地いい椅子だったからよしとした。

 

そんな中私の担当になったのが、例の赤坂に通う香港人のおっちゃん。見た目は割と地味だったけど癒し系な優しそうなおっちゃん。

「Yahtbun yahn(広東語で日本人)??Japanese(日本人)?No Cantonese(広東語話せないの)?」赤坂おじちゃんが最初からぐいぐい聞いてくる。

広東語は少ししか話せないことを伝えると、

「じゃあ、僕と広東語の練習しようか!」といわれマッサージの間、個人広東語レッスンが始まった。

レッスンはかなり厳しめで、マッサージどころではない。おっちゃんも手をとめて、私の広東語を直してくるくらい...。何しに来たんだっけ?

 

レッスン中のひとフレーズに「僕は赤坂に来週から行く」があって、思わず「え?」と聞き返した。おっちゃんはかなりの日本好きで、ショッピングして、赤坂に焼き肉3000円食べ放題を食べに行くのが幸せなんだとか。年に5回は最低でも行かなきゃいけないらしい。

「焼肉香港でも食べられるじゃないですか。しかも日本料理じゃないし。」

→言っちゃいけないこと言っちゃいました...。おっちゃん少しいじけちゃった。

 

日本で会う?って聞きたかったけど、ヒッチハイクをしたときにあるドライバーが「旅の中で出会った人ですから、私は名乗りません。」と言っていてかっこよかったのを思い出して、旅の中だけにしとこうと思ってやめておいた。

 

1時間後、レッスン終了時のおじさんの締めの言葉が素敵。また帰ってこようって思ったよね。でももしかしたら、これが接客の技なのかもしれない...。

「やっぱりね、広東語マスターしたいなら香港人のボーイフレンド見つけることだよ。1か月香港にいるんでしょ?見つけようとしなかったの?まぁ、でも僕に会えてよかったよね。あともうちょっとだけどここに通って、ちょっときれいになって、ちょっと広東語しゃべれるようになってさ。そしたら香港ボーイゲットできると思うから手伝ってあげるよ。それまではマッサージと個人レッスン付き合ってあげるからさ、またおいでよね。」

 

最後にお知らせ!香港島のCauseway bayにあるBig Backet Foot Reflexologyというマッサージ屋さんに、広東語プライベートレッスン講師、恋愛相談相手、赤坂観光大使は働いています。機会のある方は是非足をお運びください。

【香港にある、〇〇通りいくつ言えますか?実は隠れた〇〇通りがいっぱいある!?】

〇〇通りってなんなんや?って思って、行ってみました。私が行ったのは合計で5つ。

でも...実際はもっと〇〇通りってあるんじゃないのか?って帰りに思ったんです。

 

まずは通った通りをいくつかをみてみましょうか。

 

  1. GoldFish通り

簡単に言うと、一本の通りが両側ともほんとうに魚だらけです。

金魚を飼うと家にいいことがあるという考えがあり、金魚を買う人が多かったことから昔から市場がありました。場所は何度か移ったものの、市場は今も残っています。熱帯魚などの種類が増えましたが愛称Goldfish通りで定着したようです。

 

金魚や熱帯魚のほかに、写真のような袋に入れられてカエル、カメ、ヘビも売られています。

f:id:summer2017:20170715124454j:plain

もちろん袋だけではなくて水槽にちゃんと入っていて、日本で見たことのあるいわゆるペットショップのような光景もちゃんと見れます。

 

  1. Bird通り

こちらも簡単に言うと、一本の通りが鳥だらけです。

Fish通りとは少し雰囲気が異なり、古い建物とおじいちゃんたちがのんびりする広場に隣接していました。鳥もなくし、おじいちゃんもいるし、癒されます。

 

鳥がなくといいましたが、歌う鳥を家で飼うという伝統が中国・香港にはあり、昔からこちらも市場がありました。伝統が薄れてきて鳥を飼う人は少なくなってきていますが、いまだに鳥ファンは毎週来る人もいるのだとか...。

 

何が並んでいるのかというと、小さいものから、

f:id:summer2017:20170715124440j:plain

大きいものまで。f:id:summer2017:20170715124433j:plain

鳥以外には素敵な鳥かごたちと、たくさんのエサの虫たち。f:id:summer2017:20170715124447j:plain

 

あと行った3つの通りはFlower street、Women's street、Men's streetです。

写真との紹介は省略しますね~

 

最初の疑問に戻ると、〇〇通りがもっとあるかもって思ったんでした。これはなんでか...?

このように名前が付いた通りがある一方で、名前のついていないけど同じような市場を見ることが多かったからです。

 

香港中心部のある交差点を見てみましょうか。

交差点の一つ目の通りはこんな感じ。

f:id:summer2017:20170715124525j:plain

その通りを右に曲がってみると見えるのはこんな風景。

f:id:summer2017:20170715124514j:plain

道を挟んで向かい側のい店はこんな感じ。f:id:summer2017:20170715124500j:plain

写真をよく見てみると、大理石や木でできたタイルが見えて、さらに壁紙がたくさん、いくつかドアもありますね。

でも別にこの交差点が壁交差点とか壁通りと呼ばれているわけではないんです。

 

ほかにも、街中にはスポーツ関係の店がずらりと並ぶ通り、八百屋がひたすら両脇にある通り、目がちかちかするんじゃないかというくらいブランドが並ぶ通り...。

 

なんで集まってる???

 

これについてバングラデッシュ人と話してたら、バングラデッシュでも同じような光景がみられるよと教えてくれました。

「商売の方法なんだよね。発展途上国によくみられるかな。

それぞれの店が周りを見ながら値段を決めやすい。

どういうことかというと、『あ、向かいの靴下屋が20HKDにしたらしいから、うちらもそうしよ!』という値段を決めやすいようにしているんだよ。」

 

確かに多少ばらつきはあるものの商品の値段は同じような感じでした。

買い手としては値段比較しやすいし、一つに集まってるから買い物しやすい気もするけれど、値段をコントロールされているような気もしますね...。

 

名無しのかくれ〇〇通り、私はあと何個見つけられるか...

 

 

2017年の夏だけブログ

とある女子大学生が2017年の夏、旅での学びを率直につづります。

最近のなんでもかんでもインスタにのせる女子大生とは一味違う、

「どこ見て歩いて旅してんの?」をコンセプトに。

 

ジャンルは設けず、たくさんの写真とともにお送りします。

ブログを書くのは、2017年7~8月の2か月だけ。旅先は2~3箇所になる予定。

 

f:id:summer2017:20170709201741j:plain

まず、7月は香港へ。

香港ってどこ?どんな場所?

 

香港は中国の南に位置する、面積が東京の2倍くらいの小さな場所。

 

そんな小さな場所は...

中国の特別行政区+以前はイギリスの支配下+貿易地域 = ごちゃまぜの国!

 

スーパーに行くと、「ここ日本?韓国?フランス?あれ、アメリカ?」と思うくらいありとあらゆるものがそろってました。実際日本にいる時より、ごちゃまぜ感を覚えるくらい。

一方、近くには「ザ・香港」という雰囲気を醸し出す八百屋、屋台が並び、ローカルを味合わせてくれる。期待どおりに楽しませてくれます。

 

そういえば、言語は?天気は?

 

香港の人は基本的には広東語(かんとんご)を話します。

北京語も話せる人が多いみたいですけど、広東語プライド高めです。

英語はオフィス街、観光名所は通じますが、通じないところも多々あります。

 

天気は、私がいる7月は雨。天気予報を見ると、2週間先まで雨のマークがついていたので天気予報をチェックすることをやめました。

雨といってもずっと降るわけではなく、突然激しくざーっと降り、5分後にはぴたっと止まることがほとんどです。折り畳み傘を手放せない毎日...。

 

さらっと香港紹介でしたが、次回から香港の中身ををお伝えできるようにしていきますね~